dima
  • Modelia Days NAKANOBU

    集合住宅 | 東京都品川区
    新築 ⁄ 338.94㎡ | 竣工 ⁄ 2016年1月
    写真 ⁄ 太田拓実

    中延は、東京都心部の南に隣接する国道沿いの街。饅頭屋とジャズフェスティバルが同居し、老若男女が集い暮らす活気あふれる近隣商業地です。この集合住宅の敷地もまた賑やかな駅前商店街に面し、銭湯や新聞配達店が軒を並べる一角に存在します。細やかな生活の息づく街への影響に配慮して、周辺建物とスケールを揃え地上4階、12戸のつつましやかな構成としました。
    下階から上階に向けてずれながら広がる開口配置はファサードに浮遊感を与えコンクリートのマッシブな重量感を軽減しています。アプローチでは、幅員わずか6mの前面道路に適切な距離をとるため商店街から敷地内部に路地を引き込み、落ち着きとプライバシーを重視したエントランス空間を演出しています。共用部は最小限に抑え、シンプルかつ効率的な平面計画とし、住戸内部は白い壁とコンクリート打ち放しだけで構成することにより、無駄を削ぎ落としたシンプルなディテールを追求、ライフスタイルと直結したミニマリズムを目指しました。
    外部においては、道路へと突き出した鋼板の正方形フレームが時間に応じて多様な陰影を生み、ファサードに象徴的な表現を与えます。この正方形フレームはまた、新旧とりどりの街の風景を反射して室内へも取り込み、室ごとの景色に変化をもたらします。また、室面積や近隣との距離に比して開口を大きめに計画することで、光と風を多く取り入れるとともに、街との繋がり、空間的一体性を居住者が自在に制御できるようにも配慮しています。多様な色彩の溢れる商店街の風景が正方形で切り取られ、静謐な室内の壁に映し出されます。