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  • BEISHU GALLERY ⁄ 米洲ギャラリー

    ギャラリー | 東京都台東区
    改修 ⁄ 80.70㎡ | 竣工 ⁄ 2015年12月
    写真 ⁄ 太田拓実

    米洲ギャラリーは今なお職人文化が息づく東京の下町、台東区に位置します。雛人形・五月人形の「無形文化財」に指定された人形師、原米洲氏の技術を伝えるブランド、米洲のギャラリーです。1970年代に建設された米洲ビルの1階に、エントランス、ギャラリー、ショールームの3つの複合的な機能を持つ空間をデザインすることが求められたプロジェクトでした。
    内部には性格の異なる2つの空間が並存するデザインとしました。3.8mの高い天井を持つ手前のエントランス、ギャラリー空間では可動式の什器を置き、ペンダント照明により広がりのある空間にアクセントを与えています。その向こうには、浮遊しつつ連なる展示棚が象徴的なショウルーム空間に重層します。長い歴史を持つ米洲のお人形がまるで屏風絵や絵巻物の金雲の向こうに垣間見える物語のように、それぞれの小さな世界に浮かびます。金属で組み合わされた展示棚の床面(舞台)が、たなびく金雲のように漂流しながらそれぞれの世界を包み込み、壁や天井からの照明も加わって幻想的な広がりを演出しています。異なる性質を持つ2つの空間がそれぞれの浮遊する小世界によりシームレスに繋がります。
    ファサードからは、ドットの濃淡を用いて現代的に再解釈された金雲や朽木雲の文様を通して光が透過し、空間全体を柔らかく包み込むデザインとしました。